戦争は女の顔をしていない スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(三浦みどり訳)

著者は1948年ウクライナ生まれ、国立ベラルーシ大学卒業、ジャーナリスト、2015年ノーベル文学賞受賞。

 

第二次世界大戦ソ連とドイツの戦いにおいて、ソ連側の女性軍人やパルチザンと呼ばれる市民ゲリラなどの従軍女性へのインタビューを寄せ集めたものになっており、戦争の悲惨さを伝える反戦としての物語だけでなく、戦後世間から白い目で見られた従軍女性への差別偏見をなくすためにもこの本は書かれている

ーーつまり軍人は男性が大多数を占める中で、非力な女性が、男性が圧倒的多数を占める戦争に、わざわざ行っていた理由をあれこれ勘繰られた自らの戦争経験をひた隠しにしなければならなかったのだという。

 

月並みな感想ですが戦争は人を残酷に変えてしまうのだなと思います。

 

毎日ロシアのウクライナ侵攻のニュースが流れていますが、一刻も早い停戦と平和的な解決を祈るばかりです。